管の構造計算-たわみ性パイプカルバート

  たわみ性パイプカルバート(塩化ビニル管、強化プラスチック複合管およびポリエチレン管)では、盛土または埋戻し土および活荷重による鉛直土圧および水平土圧(常時設計荷重)によって生じる最大曲げ応力度およびたわみ率に対して安全性の照査を行うことができます。

 

 土圧算定式


  ※緩み土圧式は「テルツァギー式+活荷重(2010年度版)」、「テルツァギー式+活荷重(2003年度版)」または「テルツァ
    ギー式(2000年版)」から選択が可能。
 

 管の種類

・ 下水道用硬質塩化ビニル管(JSWAS K-1)
・ 硬質ポリ塩化ビニル管(JIS K 6741 VP・VM)
・ 下水道用強化プラスチック複合管(JSWAS K-2 B・C・D形)
・ 下水道用硬質塩化ビニル卵形管(JSWAS K-3)
・ 下水道用高剛性硬質塩化ビニル卵形管(JSWAS K-4)
・ 下水道用高剛性硬質塩化ビニル管(JSWAS K-5)
・ 下水道推進工法用硬質塩化ビニル管(JSWAS K-6 リブカラー・SUSカラー・スパイラル継手)
・ 下水道用リブ付き硬質塩化ビニル管(JSWAS K-13)
・ 下水道用ポリエチレン管(JSWAS K-14)
・ 高耐圧ポリエチレン管(JIS K 6780 R形30・R形60・R形90・R形120・F形30・F形60・F形90・F形120)
※採用する土圧算定式により対応する管の種類が異なる場合があります。

 

 設計条件

 
 

・ 管の種類および管径を指定することにより、あらかじめ登録された管の諸元(内径・管厚・管厚中心半径・断面係数・断面
   二次モーメント・許容曲げ応力度・許容たわみ率等)を設定することが可能。
・ 管に作用する自動車荷重は、T荷重種類を指定することにより、あらかじめ登録されたT荷重に対する後輪荷重、車両設
   置幅、分布角を自動的に設定したり、任意の等分布荷重を設定することが可能。
・ 高耐圧ポリエチレン管では、裏込めの種類(A・B・C)を指定することにより、変形遅れ係数および変形係数を自動的に設
   定することが可能。また、任意の係数を設定することも可能。
・ 緩み土圧式では、均一地盤による緩み土圧に加え、多層地盤による緩み土圧を算出することが可能。また、粘性土地盤
   等での粘着力に対して、N値による安全率を考慮することが可能。
・ 多層地盤による緩み土圧式に使用する土質データは、他のCivil Plaza商品と共有して使用することが可能。
・ 強化プラスチック複合管では、基礎の種類として、「砂基礎」または「砕石基礎」から選択が可能。
・ 基礎の支承角として、「60°」、「90°」または「120°」から選択が可能。また同時に全ての支承角による安全性の照査を
   確認することが可能。

 
 

・ 管の種類および基礎形状(基礎材)により、許容たわみ率を自動的に設定することが可能。また、任意の許容たわみ率に
   設定することも可能。
・ 自動車荷重に考慮する衝撃係数を、道路土工カルバート工指針のボックスカルバートまたはパイプカルバートに従い土被
   りより自動的に設定することが可能。
・ 農業集落排水施設設計指針によりT荷重を考慮する場合、舗装(コンクリートおよびアスファルト舗装)の有無により衝撃
   係数を自動的に設定することが可能。
・ 指定した管の種類および管径に登録されている管の諸元(内径・管厚・管厚中心半径・断面係数・断面二次モーメント・許
   容曲げ応力度・許容たわみ率等)を確認することが可能。また、任意の諸元に変更することも可能。
・ 安全性の照査を行う許容曲げ応力度の種類を指定することが可能。
・ 下水道ポリエチレン管では、負圧に対する安全性の照査を行うことが可能。
・ 最小土被り、最大土被りおよび土被りピッチを指定することにより、複数の土被りに対する安全性の照査を、外圧強さの種
   類ごとに、また、基礎形式ごとに一括で行うことが可能。
・ 任意の複数の土被りを設定することにより、区間(スパン)ごとに対する安全性の照査を、外圧強さの種類ごとに、基礎形
   式ごとに一括で行うことが可能。
・ 道路土工により強化プラスチック複合管のたわみ率を算出する際、平成21年度版と平成11年3月で計算式に変更になっ
   ているため、土圧算定式を選択した時点で自動的に設定します。
              平成11年度版
                        たわみ率: V=50・( k3+qd+k4・ql )r^3/EI
                                       ここに     k3 : 鉛直土圧対する係数
                                                   k4 : 活荷重による鉛直土圧に対する係数
                                                    EI : 管の曲げ剛性
              平成21年度版
                       たわみ量: δ=( k3+qd+k4・ql )r^4/EI
                       たわみ率: V=δ/2r×100(%)
                                      ここに  k3 : 鉛直土圧対する係数
                                                 k4 : 活荷重による鉛直土圧に対する係数
                                                  EI : 管の曲げ剛性

 

 結果出力

   
 

・ 計算結果を画面により確認可能。
・ 計算結果を、報告書形式で出力することが可能で、Microsoft Office Wordへの出力も他のCivil Plazaシリーズと同様にサ
   ポート。

 

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