製品情報 > 小型立坑の計算の主な機能〜

本プログラムは、円形の鋼製ケーシングを使用した小型立坑における鋼製ケーシング本体の検討および浮力の検討を「下水道推進工法の指針と解説2003年版(社)日本下水道協会」および(社)日本下水道管渠推進協会の技術資料などをもとに行い、報告書タイプの計算結果を出力します。

     

 

ケーシング本体の検討

■基本条件■
・ケーシング立坑の形状
  計算する「立坑の深さ」の入力、「ケーシングの呼び径」をケーシングの諸元設定にて設定しているデータから設定可能。
・ケーシング条件
 ケーシングの「厚さ」「材質」をケーシングの諸元設定にて設定しているデータから設定可能。
・底盤の形状
「底盤コンクリートの厚さ」「底面からのケーシング根入れ長」の入力が可能。
 
■ケーシング本体の検討■
・座屈の検討
 側方土圧による座屈の検討を「極限座屈荷重Pk≧側方土圧強度Ph」で検討可能。
また、安全率による算定式「安全率Fs=極限座屈荷重Pk/側方土圧強度Ph」での検討も可能。
・応力度の検討
 側方土圧による応力度の検討を行う事が可能。検討する場合に、半径方向最大元歪率を入力することにより「施工時の半径方向最大元歪」を考慮して計算することも可能。
・荷重条件
 上載荷重の入力が可能。
 土圧式は、「静止土圧」「Terzaghiの放物線分布式」「P・M・ティンバレウイッチ教授の理論(岩盤の場合)」から選択可能。
 「静止土圧」の場合には、「土圧学会の静止土圧係数」での計算および「静止土圧係数を入力」して計算ができるほか、土質データを多層で計算する場合に土質データで入力された静止土圧係数を使用して計算することも可能。
 「静止土圧係数を入力」して計算する場合および「P・M・ティンバレウイッチ教授の理論(岩盤の場合)」には、入力する深度で土圧強度を一定にして計算することも可能。
・地盤条件
 「地盤高」「土の単位体積重量」「土の水中単位体積重量」「土質区分」「土の内部摩擦角」「平均N値」の入力が可能。
 ※選択した土圧式により入力項目が変わります。
 「地下水位を考慮して計算」の有無の選択可能。考慮する場合に「地表面からの地下水位」「水の単位体積重量」の入力が可能。
 土質条件により多層での土質データの入力および検討が可能。

浮力の検討

■基本条件■
・ケーシング立坑の形状
 計算する「立坑の深さ」の入力、「ケーシングの呼び径」をケーシングの諸元設定にて設定しているデータから設定可能。
・ケーシング条件
 ケーシングの「厚さ」「材質」をケーシングの諸元設定にて設定しているデータから設定可能。
・底盤の形状
 「底盤コンクリートの厚さ」「底面からのケーシング根入れ長」の入力、「底盤コンクリートの強度」をケーシングの諸元設定にて設定しているデータから設定可能。
 底盤コンクリートの「許容支圧応力度」「許容せん断応力度」の「割増し」および「低減」の設定が可能。
 諸元設定にて設定しているデータを常時としている場合でも、打設状況に応じた計算が可能。


■浮力の検討■
・立坑の浮力の検討
 照査式「Fs=(周面摩擦+自重)/浮力」「Fs=周面摩擦/(自重+浮力)」により選択可能。また、「安全率」の入力や「底盤コンクリートと土の付着力F」を考慮するかの設定も可能。
・底盤コンクリートの検討
 「浮力によるケーシング刃先の支圧強度の検討」および「浮力によるせん断強度の検討」の有無の指定が可能で、「底盤コンクリートと土の付着力F」を考慮して計算することも可能。
・地盤条件
 「地盤高」「地表面からの地下水位」「水の単位体積重量」の入力が可能。また、土質条件により多層での土質データの入力が可能で、「土質区分」「土の粘着力」「平均N値」の入力が可能です。
・自重
 「ケーシングの自重を諸元データの[m当り重量]により算出する」「底盤コンクリートの自重を諸元データの[底盤コンクリート量]により算出する」の選択により計算に考慮可能。
・周面摩擦応力度
 「ケーシング周面に働く周面摩擦力度の計算方法」および「底盤コンクリートに働く周面摩擦力度の計算方法」を「中堀り杭工法(道路橋示方書 下部構造編)」「打込み杭工法(道路橋示方書 下部構造編)」「現場打ち杭工法(道路橋示方書 下部構造編)」「中堀り杭工法(道路土工 仮設構造物工指針)」「打込み杭工法(道路土工 仮設構造物工指針)」「地中連続壁(道路土工 仮設構造物工指針)」「日本下水道管渠推進技術協会」より選択可能。また、「底盤コンクリートに働く周面摩擦力度」をケーシング周面と同一な計算式にて求めることも可能。
 粘性土の算定方法は「粘着力より算定」「N値より算定」より選択可能。また、N値が2以下の粘性土の場合は粘着力により算定することも可能。
 N値が2以下の場合に、粘性土および砂質土とともに無視することも可能。

ケーシングの諸元設定

 計算で使用するケーシングの諸元(厚さ、外径、底盤コンクリート量)・材料(材質、許容応力度)・底盤コンクリート材料(設計基準強度、許容応力度、単位体積重量)などのデータは「ケーシングの諸元設定」により追加・変更・削除の編集が可能。
 ケーシングの諸元設定の諸元データのみを諸元データファイルとして保存することが可能。

CivilPlazaシリーズと同じ基本機能・・・・

・Word出力など、他のCivilPlazaシリーズと同じ基本機能を有しておりますので、
 土質データも共有可能で操作も同じですので戸惑うことがなく使用できます。

■定価■                 150,000円(税抜き)

■保守料金(年額)■    10,000円(税抜き)