製品情報 > ライナープレート立坑の計算の主な機能〜

本プログラムは、ライナープレートを使用した円形、小判形、矩形立坑の計算プログラムです。土留壁の検討(ライナープレート・補強リングの断面計算)および、支保工の検討(縦梁、腹起し・切梁の断面計算)を行い、報告書タイプの計算結果を出力します。

     
 

円形立坑の計算

円形ライナープレート立坑の計算は、立坑に等分布荷重が作用するものとして「円形パイプの座屈に対する検討」
「曲げおよび圧縮力に対する検討」によりライナープレート板厚計算および補強リングの計算を行います。

■立坑寸法■
[直径]      計算を行う円形ライナーの任意直径を入力可能。
[ライナー天端] 地表面からライナーの設置位置までの寸法が入力可能。
[立坑深さ]    計算を行う円形ライナーの任意の立坑深さを入力可能。

■土圧式■
「静止土圧式」「Terzaghiの放物線分布式」「P・M・ティンバレウイッチ教授の理論」「静止土圧式(深度−定型)」の4タイプによる土圧公式を選択可能。

■地下水圧■
・地下水位を考慮することが可能で、「地下水位の位置」「土の水中単位体積重量」「水の単位体積重量」の入力が可能。
■土圧強度■

「静止土圧式」「P・M・ティンバレウイッチ教授の理論」を選択している場合に、入力する任意の深度から土圧強度は一定とする事が可能。
また、「静止土圧式(深度−定型)」の場合には一定となる立坑深さに対しての割合を入力することが可能。

■基本条件■
[標高] : 計算位置の標高を入力
[土質条件により多層を入力する] : 計算に使用する土質データを多層として検討可能になります。
[土の単位体積重量] : 計算に使用する土の単位体積重量を入力
[静止土圧係数] : 静止土圧式の場合の静止土圧係数を入力
[上載荷重] : 上載荷重を入力(静止土圧式の場合)
[主動土圧係数] : 主動土圧係数を入力(Terzaghiの放物線分布式の場合)
[岩石の単位体積重量] : 岩石の単位体積重量を入力(P・M・ティンバレウイッチ教授の理論の場合)
[水平分圧力係数] : 水平分圧力係数を入力。(P・M・ティンバレウイッチ教授の理論の場合)

■設計条件■
[ヤング係数] : ヤング係数を入力
[許容応力度] : ライナープレートおよび補強リングの許容応力度を入力。
[土留壁使用部材] : ライナープレートのみ使用した場合、ライナープレートと補強リング部材を固定した場合、ライナープレートと補強リングの配置間隔を固定した場合の3タイプによりライナーのスケジュールを自動決定が可能。
[半径方向最大歪] : 半径方向最大元歪を考慮する場合に選択および半径方向最大元歪率を入力します。また、軸力による外枠応力度検討をすることも可能。

■スケジュール■
・各条件により検討された結果は自動的にライナープレートおよび補強リングを決定し、経済的なスケジュールが決定されます。また、任意にライナープレートの板厚や補強リング部材とピッチなどを追加変更することも可能です。
  

小判形立坑の計算

小判形ライナープレート立坑の計算は、立坑に等分布荷重が作用するものとして「半円アーチ部の座屈に対する検討」「曲げおよび圧縮力に対する検討」により、ライナープレート板厚計算および補強リング、縦梁および支保工の計算を行います。
計算タイプは、支保工タイプ(縦梁、腹起し、切梁使用)および補強リングタイプ(縦梁、切梁使用)の2タイプで、それぞれ補強リングの併用を考慮しての検討が可能で、ライナープレート設計、施工マニュアル(コルゲートライナー技術協会)にも対応しています。

■立坑寸法■
[短径]      計算を行う小判形ライナーの任意の短径を入力可能。
[長径]      計算を行う小判形ライナーの任意の長径を入力可能。
[ライナー天端] 地表面からライナーの設置位置までの寸法が入力可能。
[立坑深さ]    計算を行う小判形ライナーの任意の立坑深さを入力可能。

■土圧式・地下水圧・土圧強度・基本条件■
・円形ライナープレート立坑の計算と同様の設定が可能。

■設計条件■
[許容応力度] : ヤング係数を入力可能。ライナープレート、補強リング、縦梁・腹起し材、切梁材(上限値)の許容応力度の入力および切梁材算定式を「日本下水道事業団」および「日本道路協会」の2タイプから選択可能。許容圧縮応力度に細長比を考慮することも可能。
[土留壁使用部材] : ライナープレートのみ使用した場合、ライナープレートと補強リング部材を固定した場合、ライナープレートと補強リングの配置間隔を固定した場合の3タイプによりライナーのスケジュールを自動決定が可能。
[縦梁材] : 縦梁本数(2〜7本)および縦梁材の使用鋼材の選択が可能。
[支保工] :  切梁材および腹起し材の使用鋼材の選択が可能。また、切梁設置位置を任意に設定可能。(掘削底面位置での支保工の計算を省略可能)

■スケジュール■
・各条件により検討された結果は自動的にライナープレートおよび補強リングを決定し、経済的なスケジュールが決定されます。また、任意にライナープレートの板厚や補強リング部材とピッチなどを追加変更することも可能です。

■縦梁材・支保工■
・縦梁材および切梁材・腹起し材の選択された鋼材全てで計算を行います。計算結果は鋼材の名称の接頭に「OK、NG」が表示されますので、鋼材の選択は容易です。
    

   

矩形立坑の計算

矩形ライナープレート立坑の計算は、立坑に等分布外圧が作用する矩形ラーメンとして、その曲げモーメントと軸力について検討を行います。

■立坑寸法■
[短径]      計算を行う矩形ライナーの任意の短径を入力可能。
[長径]      計算を行う矩形らいナーの任意の長径を入力可能。
[ライナー天端] 地表面からライナーの設置位置までの寸法が入力可能。
[立坑深さ]    計算を行う矩形ライナーの任意の立坑深さを入力可能。

■土圧式・地下水圧・土圧強度・基本条件■
・円形ライナープレート立坑の計算と同様の設定が可能。

■設計条件■
[許容応力度] :  ヤング係数を入力。 ライナープレート、補強リングの許容応力度の入力および切梁材算定式を「日本下水道事業団」および「日本道路協会」の2タイプから選択可能。
[ライナープレート補強リング] : 長径側の検討および補強リングのたわみ量の検討を行うことが可能。
[土留壁使用部材] : ライナープレートと補強リング部材を固定した場合、ライナープレートと補強リング部材の配置間隔を固定した場合の2タイプによりライナーのスケジュールを自動決定が可能。
[補強材継手部] : 継手板の許容応力度、ボルトせん断応力度、長径の継手位置、短径の継手位置の入力または継手位置の自動計算も可能。
  

鋼材データ・鋼材設定

・鋼材データは、追加・変更・編集も可能です。
・鋼材データのみを諸元データファイルとして保存することが可能です。

標準の鋼材データは、下記の内容です。
 ライナープレート(LP)
 補強リング(HR)
 H形鋼(生材)(NH)
 H形鋼(リース材)(RH)
 I形鋼(NI)
 高圧ボルト(KB)

鋼材データは、他の「Civil Plaza」商品にも利用できます。

プログラムの特徴・基本機能

■コンビニエンス機能について■
検討する際に複数のケース(マルチドキュメント)を同時に扱うことが簡単な操作で行えます。
・ドラック&ドロップの機能により、計算の共通する入力データがコピーされます。
・インテリマウスのホイールボタンを押すと、指定したデータと同じ新規計算が自動的に入力された状態で作成します。一部の条件を変更して比較する場合などに大変便利です。

■ページ設定■
・枠線「枠線の表示・非表示」「線種・太さ」「余白」の設定可能。
・ページ番号「スタイル」「ページ番号の表示・非表示」「開始番号の数値入力」「文字書式・サイズの選択」「表示位置」の設定可能。
・会社名「表示・非表示」「会社名入力」「フォント選択」「表示位置」の設定可能。
・書式「文章の行間」「タイトル文字表示・非表示」「設定項目の文字書式・サイズの選択」の設定可能。
・絵図「印字される図の文字書式・サイズ」の設定可能。
・ページ設定では、ワープロソフト等と同様の充実した設定が行え、TrueTypeフォントも使用でき、計算書類を理想のまま印刷できます。また、同時に複数の計算結果を印刷プレビューで表示することも可能です。

■計算書出力について■
Microsoft Wordに計算結果を高速で直接出力することができ、
計算書における数式や図形および表など全てWordで作成した場合と同じように、
ネイティブなWordデータとして出力され、見出しマップも自動的に作成されますので文章の検索や編集が容易にできます。
 ※直接プリンタやPDFファイルにも出力することができます。
 ※計算書出力は、Microsoft Word2000/2002/2003での対応になります。
 ※PDFファイルを出力する場合には、別途Adobe Acrobatが必要になります。

CivilPlazaシリーズと同じ基本機能・・・・

・Word出力など、他のCivilPlazaシリーズと同じ基本機能を有しておりますので、土質データも共有可能で操作も同じですので戸惑うことがなく使用できます。

■定価■                 250,000円(税抜き)

■保守料金(年額)■    10,000円(税抜き)