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製品情報　＞　上水道＠ライフライン維持管理シミュレータの主な機能～

上水道＠ライフライン維持管理シミュレータは、日本語Windows2000/WindowsXP上で稼働する多機能管網シミュレータで、
以下のような機能を備えています。

　　
　

上水道＠ライフライン維持管理シミュレータの機能概要

■管網シミュレーション■
管路データと需要量データを入力して管網計算を行い、計算結果を表の形式で出力するほか、水圧分布、流量分布などを管網図上にビジュアル表示します。また管路データや需要データを部分的に変更したときの管網計算を、高速に行うことのできる「条件変更計算」の機能も備えています。管網構成要素としては、管路、バルブ、ポンプのほか減圧弁（２次側圧力を指定圧に減圧）も扱うことができます。

■停滞水シミュレーション■
複数の需要量データ（たとえば最大配水時、平均配水時、最小配水時）に対して連続的に管網シミュレーションを行い、停滞水の発生している可能性が高い流速の小さな管路や流向の変化する管路を自動的に抽出して管網図上に表示します。管網シミュレーションを繰り返し行っても計算時間がさほど増大しないように計算上の工夫が凝らされています。

■時間・残塩・混合比シミュレーション■
管網計算で求めた結果から到達時間・残塩塩素濃度・水源混合比率を求めることができます。到達時間は、その管路へ水が届く到達時間を、残留塩素濃度は、減少速度係数から求められるその管路の塩素濃度を、水源混合比率は、複数水源から配水される水が交わる管路を表示します。
管網計算にはメッシュ流量法と呼ばれる計算方式を採用しています。メッシュ流量法は、計算速度が速い他、節点だけでなく管路に対しても需要量を割り当てることができるという特長を持っています。
上水道＠ライフライン維持管理シミュレータで計算できる管網の最大サイズは次の通りです。
節点数： 10,000　管路数： 10,000

管網の規模が大きくなると、数値データをまとめた表とそれをビジュアル表示した管網図の間で、対応する管路や節点を探すことが大変になってきます。上水道＠ライフライン維持管理シミュレータでは、表と管網図の間の連携機能が充実しており、管網図の上で特定の管路を選んで表にジャンプし、自動的にその管路のデータを強調表示する、また逆に表の上で選んだ特定の管路を、管網図上で強調表示することなどができます。この機能は管網図だけでなく、水圧分布図、流量分布図などでも利用することができます。
節点や管網のデータは、初期入力の段階では表に直接入力するのが効率的です。しかし、後で節点や管路の追加・削除が発生した場合、管網モデルとしての整合性を保つように表のデータを修正するのは容易ではありません。このような場合は、管網図を表示して、対話型で節点や管路を追加・削除する機能を使うことができます。
また、バルブ開度の変更やポンプ運転条件の変更も、管網図上で対話的に行うことができます。
上水道＠ライフライン維持管理シミュレータは、広く普及している表計算ソフトEXCELの上に構築されています。従って固有の機能のほか、EXCELの標準機能を利用して、ユーザ独自のデータ解析やカスタマイズを行うこともできます。

配水管系統図

・管網の構成要素は、管路、バルブ、ポンプのほか減圧弁（２次側圧力を指定圧に減圧）
・ポンプは「h＝AQ2＋BQ＋C（Q：流量）」で決まる係数A，B，Cの値を、
　バルブはバルブ開度（％）の数値を、減圧弁は入力時に指定した側の
　節点水圧を何kg/cm2（目標圧）まで減圧するか設定する事ができる。
　