受託解析 > ため池決壊による地表面流出解析
1.業務の内容
農業施設(ため池)が地震などで決壊した場合、地表面を流れる水の影響範囲がどこまで広がるかを検証し、一般的なモデルパターンを作成することが業務の目的となります。
決壊場所からのため池の水が地表面に流れる過程を、地表面流出シミュレーションソフトウェアを用いて解析します。
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2.シミュレーションソフトウェア
シミュレーションで使用するソフトウェアの「InfoWorks」は、1975年にイギリスの水理研究所とWallingfordSoftware社(現、米国Innovyze社)で開発されたシミュレーションモデルを改良したソフトウェアです。
「InfoWorks」製品シリーズは、上水道、下水道、汚水管理から河川管理モデリングに至るまで、水循環プロセスを含めた初めての製品として、日本国内はもとより世界各国でも多くのユーザーを有しております。
本農業施設流出解析業務では「地表面解析(2Dモジュール)」を用いてInfoWorksCDにてモデル構築作業を行ってまいります。
GIS統合型下水道水理解析・汚濁負荷解析システムのInfoWorksCSは、迅速、かつ正確な管網ネットワークのモデル化が行えます。
また、集水域に任意の地表面タイプを自動分配したり浸透量のモデル化をサポートする独自のツールも搭載されているのに加えて、解析スピードの速さと安定性に定評があります。
InfoWorks2DはInfoWorksシリーズのCS(下水道)、SD(雨水排水システム)、RS(河川)と連動し、二次元不定流計算による地表面氾濫解析を担うために開発されました。
数値標高データなどの地形形状を基に氾濫原データを作成し氾濫解析を実行します。建物や壁などの障害物を詳細にモデル化した複雑な氾濫原形状も解析可能であり、得られた結果はGISなどにエクスポートして洪水リスク対策の作成などに活用することができます。
3.シミュレーションの結果表示
氾濫水を地表面解析した結果については、平面画像を時間経過に伴ってアニメーションや表形式の情報で表示することが可能です。
4.モデル化
ため池決壊による地表面解析を行うために下記の項目などをモデル化します。
5.データの入出力
InfoWorksでは、オープンデータフォーマットからの入出力が可能なシステムを搭載しています。
このため、ため池や遥拝水路のネットワーク、堰といった構造物の情報を他のアプリケーションで作成したシェイプファイル(SHPファイル)やCSVファイルから入力することが可能です。
また、シミュレーションを行った結果の浸水状況をシェイプファイルとして出力し、ArcViewといったGISアプリケーションで表示、統計、編集することが可能になります。
お問い合わせ
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