製品情報

Pipe Project[現在、販売中止しております(2023/11/01)]

東京都下水道局は、「東京都下水道局管きょ設計CADデータ標準仕様(案)」を平成18年5月22日に発表しました。
この標準仕様(案)は、下水道管きょ工事に係わる設計図及び工事完了図の電子納品化を進めるためのもので、設計CADデータによる電子納品は、CADソフトにより作成された電子データと下水道台帳情報システムの電子データに互換性を持たせています。
東京都下水道局は、図1のように建設コンサルタンツや建設工事会社が電子納品した設計図や工事完了図の電子データを保存、流通をさせながら下水道台帳情報システムと連携を図るため設計CADデータによる電子納品の推進を図ることとしています。
     

 

この仕様(案)に基づくデータのリサイクを推進するため、東京都下水道局は、平成18年下半期より段階的に、設計図面、工事完了図面の標準仕様(案)に基づく電子納品を始める予定になっており、今年度11月より一部の実施を行い、平成21年度の本格実施後は、当局仕様の設計CADによる電子納品が原則になるとされています。
(株)シビルソフト開発は、東京都下水道局の標準仕様(案)の公開を受けて、直ちに、CADソフト開発のための申し込み手続きをおこない、システム開発に着手しました。
開発は、東京都下水道局が推し進める平成18年度下期からの試行に間に合うよう急ピッチでおこない、製品化作業を進めた結果、平成18年11月初旬にリリースする運びとなりました。
この仕様(案)に準拠したCADソフトの製品名を「Pipe Project」(パイププロジェクト)と名づけました。「Pipe Project」は、下水道管きょ設計システムとして多くのユーザーから支持を得ている「Pipe Rapid」をベースに、管きょの属性情報の扱いは標準仕様(案)において採用されているSXF Ver.3※1の属性付加機構を利用したものになっています。
 

「Pipe Project」は、東京都下水道局管きょ設計CADデータ標準仕様(案)に準拠したもので、発注者が利用する
「管きょ設計CAD」のデータリサイクのなかで、図3のような建設コンサルタンツ、建設工事会社など受注者において利活用されるものになっています。

     

 

Pipe Project の特徴  -  1.「SEMIS」データの入力

「Pipe Project」の特徴として一番大きなものは、東京都の下水道台帳情報システムである「SEMIS」から出力された、
SXF Ver3.0の地形図を含む現況施設平面図を、施設情報を含めた状態で読み込むことです。
  

ファイルメニューより「SEMIS入力」コマンドで、切出されたSEMISデータを選択することにより、
「Pipe Project」の管路データと図面データ(平面図)に変換され読み込まれます。
「SEMIS」から出力された現況施設平面図は、面的に切出されるため、対象外路線削除コマンドで設計作業に必要な路線を抽出します。
 

Pipe Project の特徴  -  2.設計作業

変換された「Pipe Project」の図面データ(平面図)において、既設管の能力チェック、必要な再構築路線の作成作業等を行い、
管路データに再構築路線の情報をエクスポートして、流量計算を行います。
  

 

Pipe Project の特徴  -  3.設計図面作成

流量計算実行後、線路詳細図、系統図、工事内管渠集計表等の各種一覧表を作成します。
  

 

Pipe Project の特徴  -  4.図面間チェック

「Pipe Project」では、平面図の持っている情報が正となるため、平面図と線路詳細図や系統図といった他の図面との整合性をチェックするために、
情報チェックコマンドでチェックを行います。
  

 

Pipe Project の特徴  -  5.交換標準データ出力

線路詳細図、系統図等の設計図面作成後、SXF Ver3.0の属性を持った交換標準データとして出力します。
出力された交換標準データは、設計図や工事完了図の電子データとして保存、流通させながら、データのリサイクルを行っていきます。
  

 

SXF Ver.3属性付加機構 について

「東京都下水道局管きょ設計CADデータ標準仕様(案)」では、CADデータ交換標準SXFを利用して電子納品を行い、
管きょデータのリサイクルを行うことにしていますが、特徴的なのは、幾何図形情報のみならず、
SXF Ver.3の属性付加機構について積極的に採用している点です。

CADデータ交換上では、まだ馴染みがうすい「属性付加機構」とは、図形に意味を持たせるためのもので、
路線概要図を例にみると、図1のような路線の図形に対して、それぞれの幾何図形に図2のような属性をもたせるもので、
この機能により、下水道台帳情報システム[SEMIS]と設計CADデータの連携が図れることになります。

Pipe Projectは、「東京都下水道局管きょ設計CADデータ標準仕様(案)」に則っていますので、
ユーザーは、これらのSXF Ver3.0 属性付加機構の仕様を特に意識することなく東京都の下水道設計の専用CADとして利用していただけます。

 

 

お問い合わせ

上記内容に関しては、弊社営業所までお問い合わせください。 

東日本営業所 03-5816-3175