OCF検定について

背景

建設CALS/ECにおいて2001年度は一部で電子納品が始まる年ですが、図面情報の納品のための規格として開発されたSXF仕様(注1)については、

まだ普及はこれからという状況です。

今後短期間にスムーズな規格の普及を目指すためには、  

 ・準拠性の基準を明確にする。

 ・技術的な検証結果の公開。

 ・ベンダー・ユーザーを交えた情報交換。

などの活動が重要です。

(注1) Scadec data eXchange Formatの略で、CADデータ交換標準開発コンソーシアムの開発したCADデータ交換仕様全体を指します。

 

目的

オープンCADフォーマット評議会(OCF)において、市販CADソフトウェアのSXF仕様への準拠性を検定し、ユーザーに判断材料を提供するものです。

 

基本方針

1. オープンに
  • 検定方法や、各CADの検定結果を公開。
  • ベンダーとユーザーとの情報交換。
2. 当面、SFC(注2)を対象に
  • CADの対応の評価は可能。
  • 「SCADEC共通ライブラリ」のリリース時期。
  • 早期の活動が求められる。
3. OCF会員会社を対象とする (2002年1月より対象を会員以外にも拡大しました。)
  • 会員による自主的活動として。

(注2) SXF仕様に基づいて出力される物理ファイルは、以下の2種類があります。

1. STEPファイル(拡張子.p21)
STEPのルールに準拠したファイル形式で、国際的に通用する形式。(電子納品時の正式ファイルとなる予定。)
2. フィーチャコメントファイル(拡張子.sfc)
STEPのコメントの形で書かれたファイル形式で、上記ファイル形式と同等の情報交換が可能。ファイルサイズが格段に小さく最終納品以外での使用が想定されている。(Scadec Feature Comment file)

組織

検定手順

●検定申請
   ↓
■作成検定
SXFフィーチャーに既定された図形形状が作成可能かどうかを検査する。
   ↓
■詳細検定
プログラムによってランダムに生成された各フィーチャーごとのSXFファイルを読み込み、元ファイルとの比較により検査する。
   ↓
■限界検定
SXFフィーチャーによるレイヤー枚数、および実務に必要とされる座標系の数値、各種パラメータ値、部分図、作図グループ等について検査する。
   ↓
■総合検定
すべてのフィーチャを網羅する実務レベルの図面を業界・業種別に作成し、元図との比較において検査する。
   ↓
●合否判定
検定審査合格のCADソフトウェアに対して、検定ロゴマークの発行。ホームぺージで公開。